風邪を引いたこともあって、途中からは本なんて全く読めていなかったりします。

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1667ページ
ナイス数:19ナイス



重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)感想
途中から予測ができてその通りだったので、僕には珍しい本でした。内容はおもしろい。伊坂幸太郎氏の魔王をちょっと思い起こさせるものでした。最後をどう持って行くのかなと思っていたのでしたが、これだけは予想を裏切られました。仮にも『事』を未来に後悔しない日が来ないとは言えないわけで、もう一つのトラウマになりはしないのだろうかと考えてしまいました。僕ならここではこうする、僕ならこうだろうと一緒に読みながら行動することで、なかなか楽しめた作品でした。
読了日:11月15日 著者:伊坂 幸太郎



半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)感想
高麗遠征軍が犯罪者を逮捕して残虐な仕打ちを行ったことも、実は心のどこかですかっとする要素を持っていたりする。強欲な人間たちが罰を受けるのは、不思議と心地よい気分になっていた。キム・ヒャンモクもチョ・スリョンも粛清と自決以外の数少ない希望だし、束縛されないナチュラルな集団であるイシハラ達も少なくない犠牲きではあるものの後の時間を過ごしている。『楽しいというのは仲間と大騒ぎしたり冗談を言い合ったりすることでは無い。大切だと思える人と、ただ時間を共に過ごす事。』この言葉がグッときた。大変面白かった。
読了日:11月10日 著者:村上 龍

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