好きと嫌いに関してはどうしようもないわけで、色の好みや味の好みとそれは同じです。
私の場合はトヨタの経営思想や車造りの方向性が嫌いです。




超がつく高コストのFCVや世界的に酷評されているトヨタデザインも好みではないです。一方で駄目なのかというと、それはちょっと違います。

これだけの大企業ですので、低コストで高利益率の作り方をするのは商売の基本ですから仕方ない部分です。金太郎飴のような車に服を変えたような車ばかりなのは、構造的にはどうしようもないです。逆に考えれば、そうでなければあれほどの種類は物理的に出せませんし。

細分化された関連企業などのサプライヤーをもつ、超巨大企業集合体がトヨタです。基本は自分とこでやっちまうぞのホンダとは違うし(よく生き残っているなとは思うものの、だんだん大企業っぽさが出てきている)、大手とはいえ手を組まざるを得ない日産などの会社ともずいぶん違います。

トヨタの車は徹底的にコストがかかっていない、使い勝手の考えられた部品を、いろんなところが作って、寄せ集まったもの。そんなイメージがぴったりな気がします。

トヨタは最高の高品質低コストの部品をつかって、バラバラのバランスで組み上がった最低の出来あがりという感じがしてます。ちょっと言い方悪いな。
メルセデスだと、高コストで故障率の高い最低な工業製品を寄せ集めて作った、最高のデザインバランスを持ち合わせた自動車という、正反対の感じです。良くても壊れちゃいかんがなっていうね。

だから、今乗っているのも都合トヨタ車で使い勝手は当然いいのです。抜群。燃費と質感とかはもとより求めていないので、それ以外は全く問題なし。これがトヨタの強み、素晴らしい。

これ、世辞でも何でもなく、まーじで素晴らしいと思う。もっとも、今の時代、多少の違いはあれど社社も似たようなものですが、まあ、トヨタは抜け目ないなっていう感じです。

レクサスが外国で老人車なんて揶揄されるわけですが、まあわからんでもない部分はある。ボタンは多過ぎだし、以外とUIが駄目。他のメーカーも似てるけれど、トヨタってボタン配置がバラバラなのだ。車種ごとってのもあるけれど、もったいないなって思う。

こういうとこは素直にベタですがヨーロッパ系の車を見習った方がいい。それもスタンダードになっているからいいというのはあるかもしれないけれど。

アルファードなどは中国受けするので、その辺りは仕方ないんだろうなと思う。

昔から一貫していっているけれど、だれか近くない人には勧めることが出来る車、困らない、問題が特にない、そういうのがトヨタ車。超がつく無個性とちぐはぐなデザインは国内では受け入れられているみたい。ガラパゴスでもいいじゃんていう気概を感じる。

何度も書く。悪いんじゃないのよ。私は早くお金に余裕が出来たらさっさと乗り換えたいところです。いい車なのに矛盾してるなあ、我ながら。